アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
357
-
二度寝する俺と寝不足の龍哉さんを起こしたのはインターホンだった
ピンポーン…
ピンポーン…
……ピンポンピンポンピンポンピピピppp…
「っるせぇ!!」
龍哉さんが起き上がり俺を抱えたままカメラで外を覗いた
「ちょっとー!…今日引っ越しするんでしょ?いつまで寝てるの!」
京介さんの声が聞こえた
「今起きる…煩いから大人しくそこで待ってろ…インターホン2度と押すなよ」
と見えない圧力をかけ、京介さんを大人しくさせた
その間俺は龍哉さんの腕に抱えられプラーンと浮いてる状態だった
「蓮…悪いな…朝から煩くて…」
「大丈夫…それより眠くない?…あまり寝てないよね?」
「俺は大丈夫だ、…さっさと引越しするぞ」
そう言って龍哉さんはそっと俺を下ろした
とりあえず着替えを済ませて荷物をまとめた
昨日のうちに大体の家具は持っていかれ、今日は寝室のベッドを持って行く
掃除をしてこの部屋とはさよならになる
記憶が戻った俺からすれば少し寂しい気もするがこれも仕方ないことなのだろう…
龍哉さんは玄関の扉を開け、京介さんを招き入れた
「おはよう蓮くん」
「…おはようございます」
「ごめんね?いきなり押しかけちゃって寝てたかな?」
「俺は二度寝してただけだけど…「俺はさっき寝たばかりだったんだよ」
不機嫌なオーラで京介さんを睨んだ
「いやー、それはそれは申し訳ないことをしちゃったね…」
と苦笑いをした
「そんなことより、さっさと終わらせて新居に行こうよ」
と言って京介さんは掃除をし始めた
それから部下の人が来てベッドを運んでいった
ガランと何もなくなってしまった部屋を見渡すとこの家が広がったことがよくわかった
掃除が終わり部屋の扉をパタンッと締め、家を出た
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
357 / 443