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遅めの朝食が終わり、洗い物は俺と京介さんでやっていた
「ねぇ、蓮くん…」
と京介さんは小さめの声で俺に話しかけて来た
「いつまでその記憶ない振り続けるの?」
「っ…」
「もう戻ったんでしょ?」
「…言ってもいいですけど…言うタイミングが…なかなか掴めずにいて…」
「そっか…ちなみにいつ戻ったの?」
「今日の朝です」
「あー、なら仕方ないね…まぁ、俺のせいでもあるか…」
「記憶なくす前に俺、龍哉さんに酷いこと言ったので…戻りましたって言いづらいのもあります」
「なんて言ったの?」
「愛なんていらないとか、感情も知らなくて良かったとか、」
「…」
「最低なこと言ってしまったんですよ」
「でも…それは蓮くんの精神状態が不安定だったからでしょ?相澤は蓮くんの精神状態を把握してなかったってことだから…悪いのは結局相澤なんだと思うけどね」
「いや、でも俺が悪いです…耐えられずに逃げてしまったんですから…本当は龍哉さんとまた一緒に暮らすなんて許されないことなんですよ」
「そんなことないよ…アイツ、蓮くんが思ってる以上に蓮くんに依存してるからね」
「…」
「いや、依存というより執着?…蓮くん以外見えてないから」
「そうですか…」
そう言われるとなんだか嬉しい
「うわぁ、そうやってにやけちゃって」
「まぁ、面白いからそのまま言わなくてもいいんじゃない?」
「蓮くん、記憶なくしても相澤のこと好きになったんでしょ?」
「っ、まぁ、そうなりますね」
「なら、記憶があろうがなかろうが蓮くんは相澤を選ぶってことなんだからそれでいいと思うよ」
「…」
「片付けも終わったし、どこか出かける?」
「え…いいんですか?」
「相澤ー!蓮くんとお出掛けするけど、相澤も行くでしょ?」
「当たり前だ」
「んふふ…じゃあ、行きますか!」
そう言って出掛ける支度をした
「蓮くん…眼帯つけようね」
京介さんに眼帯をつけてもらい3人で出掛けることになった
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