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「着いたよ」
車から降りるとそこはまさに知る人ぞ知るというようなオシャレで隠れ家的なカフェがあった
中に入るとオシャレなインテリアが置かれてあり、落ち着く空間だった
案内された席に座ると如月さんはメニューを渡してきた
「好きなもの頼んでいいよ、」
本当にお茶するだけなんだ…
「じゃあ、ホットミルクティーとチョコレートパフェ」
「フフ…わかった」
如月さんは少し笑った後店員を呼んで注文してくれた
「ここさ、素敵なカフェだと思わない?」
「…確かにオシャレだなとは思いますよ」
「ここね、ほとんど電波が通らない所なんだよね…だから、もしGPSなんてものつけて居たとしても途中までしか表示されてないと思うな」
「GPSですか?」
「あ、まさか言われてない感じかな?…まぁ、そのピアス外すなっては言われてるでしょ?」
「はい」
「まぁ、外しにくいんだろうけど」
さっきから何を言っているのかわからないから無視した
「それにしても、本当に蓮くん可愛いね…熱出て倒れてた時は弱っていたから、それはそれで可愛かったけど、このルックスなら誰でも自分のものにしたいって思うのかな?」
「知りませんよ、そんなこと」
「無自覚か…そんな顔して喧嘩強いなんて考えられないな」
「…もう、喧嘩はしません」
「へぇ、言われたの?」
「…龍哉さんや周りの人が悲しむから」
「ふぅん」
「お待たせいたしました」
店員さんが注文したものを持って来たことにより会話が切れ、息をついた
「どうぞ…召し上がれ」
如月さんは作り笑顔でそう言った
「…い、いただきます」
一口パフェを食べると
カシャッ
と乾いた音が聞こえた
「可愛いから思わず写真撮っちゃった」
何だかペース乱される
「このままお茶して返すのもなんだか惜しいな…毎月俺の会いたい日にここに来てよ」
「嫌です」
「即答だね」
「んー、じゃあ相澤組に有力な情報をやると言ったら?」
「…」
「相澤組の役に立ちたいよね?正直な話、相澤組は今危ない位置に立ってるけど、蓮くんの行動次第で相澤組は危機から脱することもできるよ?」
「…脅しですか?」
「まぁ、半分はそうだけど…半分は本当だからね。でも、相澤組が堕ちようが堕ちまいが俺には関係ないからどうでもいいんだけどね」
「会います…毎月ここに来ます」
「フフ…そう来なくちゃ」
気付けばミルクティーは随分とぬるくなっており、パフェのアイスは溶けていた
「さて、そろそろ時間だね…」
俺たちはカフェを出て携帯を返してもらった
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