アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
375
-
車内は静寂に包まれていた
とても気まずい…
龍哉さんの横顔はとても怖い顔をしていた
如月さんがついた嘘にのってしまった罪悪感…
それでも俺はこれから嘘をつき続けなければならないのだ
「あ、あの「蓮、如月にはどうやって会うことができた?」
「えっと「どういった経路で不良に絡まれたんだ?」
龍哉んは低い声で俺を問い詰めた
やっぱりあの時の如月さんがついた嘘は信用されてなかったのか
でも、この嘘を押し通さなければならない
蛍さんのためにも
「俺は帰ろうと学校の廊下を蛍の後に続いて歩いていました…それで、いきなり何者からに後ろから口と体を抑えられて、目隠しをされて気づけば街の裏通りに居て…」
「…」
「不良に囲まれていたところ如月さんが警察だって叫んでくれて助かりました」
「…そうか」
「そこから、龍哉さんの知り合いってことを知って喫茶店に連れて行ってもらってご馳走になりました」
「…ハァ」
龍哉さんは大きな溜息を吐き、また車内は静寂に包まれた
「あのな蓮…俺の知り合いだからって簡単に知らない奴について行くな」
「…ごめんなさい」
「それと、海堂は蓮の護衛を外す」
「え…」
俺の頭が真っ白になった
「蓮を護れてない時点で護衛になってないだろ?」
「嫌だ…蛍にいて欲しいです」
「蓮、お前が海堂に心を開いているのは俺にもわかることだが、仕事ができない奴は要らない…海堂には他の仕事をしてもらう。蓮には違う護衛のやつを送る」
「嫌…蛍がいいです。それに、蛍は仕事出来てなくないです…蛍ぐらいですよ、俺の気持ちをすぐ理解してくれるの…不安な時や怖い時とか…寂しかった時とか」
「そんなに海堂が好きか?」
龍哉さんの声色が変わった
「好きです…安心するんです…蛍が居ると。気持ちの整理がうまくできるんです」
「もういい、わかった」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
375 / 443