アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
380
-
車に蓮を乗せ帰る道中で蓮に再び事の経緯を聞いた
俺は如月と蓮の間に何かあったのでは無いかとモヤモヤしていた
しかし、蓮に詳しく聞いても結果は同じだった
何のために蓮に近づいた?
何を企んでる?
イライラが募った
これまでのことと、今回の件で海堂には悪いが蓮の護衛を外そうと思った
海堂は使えるが、蓮のこととなると、こう何回も行方が分からなくなるようでは護衛の意味がない
仕方なく蓮にそう伝えると蓮は驚いた顔をして固まった
「嫌だ…蛍にいて欲しいです」
「蓮、お前が海堂に心を開いているのは俺にもわかることだが、仕事ができない奴は要らない…海堂には他の仕事をしてもらう。蓮には違う護衛のやつを送る」
「嫌…蛍がいいです。それに、蛍は仕事出来てなくないです…蛍ぐらいですよ、俺の気持ちをすぐ理解してくれるの…不安な時や怖い時とか…寂しかった時とか」
蓮は必死で海堂がいいと言うもんだから余計にイラっときてしまった
「そんなに海堂が好きか?」
俺よりも、海堂が好きなのか?
いつの間にそんなに仲良くなったんだ?
「好きです…安心するんです…蛍が居ると。気持ちの整理がうまくできるんです」
俺の質問に迷いなくそう答えた蓮に腹が立った
これまでも距離が近いなとは思っていたが、俺より海堂の方が好きになってしまったのでは無いかと言う焦り、苛立ちが溜まりこれ以上聞きたく無いと思った
「もういい、わかった」
一刻も早くそうで無いことを確認したかった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
380 / 443