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俺は海堂に連絡し事務所に呼び出した
「若、お勤めご苦労様です」
「ああ」
「失礼します」
事務所の奥の部屋に海堂と2人で話をすることにした
「海堂、蓮のことについてだ…お前は学校に生徒として潜入してから3ヶ月ほど経ったな」
「はい…」
「その間、蓮は何度危険な目にあってると思う?」
「…」
海堂は俺が何を言いたいのかがわかったらしく、黙り込んだ
「全ては俺の不注意です…」
「今まではまぁ、軽いものばかりだったが…その不注意で蓮に万が一のことがあったらどうするつもりなんだ?」
「すみませんでした!」
「そんなことじゃ、海堂を護衛につけた意味がないだろ?」
「はい…」
「あとコレ、」
如月からもらった写真を出す
「っ!…それは」
「蓮は随分と海堂に心を開いてるなと思っていたが、ここまでとはな」
「それは、蓮くんが「あー、わかってる。蓮は愛されることを欲してる…だから、蓮から甘えているのもわかる。それに応えようとしていることも」」
「だが、…海堂自身はどうだ?」
「…俺は、正直に言うと蓮くんのことが好きです。しかし、蓮くんは若のものだと言うこともわかってますし、蓮くんも若のことしか見ていないこともわかってます。俺は蓮くんにとって若の代理でしかないんです」
「どう言うことだ?」
「蓮くんは…学校で不安や恐怖、寂しいなどで感情が不安定になると俺を若の代わりとして甘えてくるんです。初めは、若でないとダメでしょうがなかったのですが、一度限界を超えて『誰でもいいから、側にいて』と言うようになりました。」
「…」
「そこから、蓮くんは俺に来るようになったんです。
だから、蓮くんの気持ちにはすぐに気づけるように側にいましたが、俺では力不足で護衛の意味を成してなかったようです」
2人の間に何もないわけではないが、信用することにするか
海堂と蓮のスキンシップに関しては目を瞑ることにしよう
手を出したら速攻で切るがな
「海堂は、蓮の護衛として側にいたいか?」
「…蓮くんを危機から守れるのならそうしたいです」
「そうか、お前に1週間やるから、幹部のやつから護衛というものを一からまた教えてもらえ」
「え?…いいんですか?」
「それで、護れるか護れないかでお前を使うか使わないを決めるからな」
「ありがとうございます!」
「それじゃあ、もう帰っていいぞ」
「失礼します!」
海堂は帰り、俺は旭に連絡を入れた
『もしもし、どうした?』
「傘下に入ってる市川組の動きを見張っておけ」
『はぁ?いきなりどうしたんだよ?』
「上田組と組んで動いてるみたいだからな」
『何?、それは本当なのか?』
「裏切っている可能性が高い、ほかに傘下に入ってる組が次々と潰される可能性がある…それに、勢力をつけるためにその組織自体を大きくする可能性もある、若い芽は早めに摘んでおかないとな」
『あぁ、わかった。こっちの方で調べておく』
「あと、午後1時に幹部全員を本部に集まるように言っておけ、会議をする」
『任せとけ』
「頼んだ」
電話を済ませ、時計を見る
朝の6時になっていた
「帰るか…」
立ち上がると疲れたのか目眩がした
「仕方ない…仮眠取ってから帰るとするか」
事務所の仮眠室へ行き眠った
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