アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
396
-
如月さんの事ばかり考えるようになって、時折耳元で如月さんの声が聞こえるような錯覚に陥る
その度、何故か俺は恥ずかしい気分になった
「蓮くん…最近赤面するようになったよね?」
学校の昼休み、一ノ瀬は不満そうにそういった
「好きな人といいことでもあったの?」
「…いや、そういうわけではないけど…」
「好きな人のことじゃなきゃ普通赤くならないでしょ?」
「…」
俺は龍也さんが好きで…今は龍哉さんのことは考えていなかった…
今考えていたのは…如月さんの事だ
…つまり、俺は…如月さんの事が好き、なのか…?
『俺のことを、好きになるよ』
「っ!」
「あっ!また赤くなった!」
その時電話が掛かって来た
『やぁ、蓮くん』
「如月さん」
『昨日はごめんね?今日、行くから』
「…何で」
『ん?』
「何で来なかったんですか?…俺、なんか寂しかったし、変に如月さんの事ばかり考えて…」
『俺に会いたかったの?』
「…うん、…たぶん、会いたかった」
口が開いたら勝手に色々と口を滑らせた
『蓮くんが来る前にはあの場所で待ってるから、気をつけて来なよ?』
「…はい」
電話が切れ、如月さんと話したからか少し心臓がドキドキと音を立てた
俺は…龍哉さんが好きなはずだけど、如月さんに対するこの変な気持ちは何なのだろうか…
悶々とする頭のまま俺はバイト先へと向かった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
396 / 443