アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
400
-
朝になり、目を覚ますと龍哉さんが居なかった
ベッドには俺ひとりで、シーツが冷たくずっと前に龍哉さんが起きて出て行ったのだとわかった
起き上がると腰がズキンっと衝撃が走りリビングへと足を運ぶのに時間がかかった
「あれ…リビングにも居ない…」
リビングのテーブルには置き手紙があった
手紙の内容は急用で家を出ることが書いてあった
「…俺ひとり?」
急に寂しくなり、気分が沈んだ
ソファに沈み込むように寝そべり、お気に入りのウサギのぬいぐるみを抱きしめた
涙がジワッと溜まるから、ぬいぐるみを顔に押し付けた
そのとき俺の携帯が鳴った
「はい…」
『やぁ、蓮くん。』
「如月さん…」
『今、蓮くんひとり?』
「…なんでわかるんですか?」
『なんとなくね、今から会える?』
「…」
『蓮くん?』
如月さんの声を聞いて、なぜか会わなきゃと思った
「会いたい、寂しいっ…迎えに来て」
『わかった、今すぐに行くから』
気付いたらそんな事を口走っていた
俺は着替えを済ませ、マンションを飛び出し近くの公園で如月さんが来るのを待った
「蓮くん、お待たせ。行こうか」
「…はい」
俺は迷いもせず如月さんの車に乗り込んだ
「蓮くん泣いてたの?目が赤いけど」
「…寂しいと、勝手に涙が溜まるの」
「そっか、今も寂しい?」
「ううん…だって、如月さんいるから」
そんな会話をした後如月さんの家に着き、躊躇いもなく如月さんの家へと入っていった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
400 / 443