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俺に声をかけたのは一ノ瀬和也だった
「…」
無視して回れ右をして歩き出す
「ちょっと待ってよ!蓮くん!」
と俺を捕まえた
「蓮くん、おはよう〜」
「どうも」
「ね〜、蓮くん俺と友達になって〜!」
「嫌です、朝からうざったいですよ」
「『うざい』って言わないあたりが好き〜!」
「俺は嫌いです」
「ね〜、そんなこと言わないでさ俺と友達になってよ」
「友達になって、俺に何もいいことがありません」
「あるよ!ある!…俺と友達になることで交友関係の輪が広がる〜!」
「…全く魅力的ではありません、失礼します」
「俺からずっと『友達になって』と言われるより、今友達になってしまった方が面倒じゃないでしょ?」
…確かにそうだな
俺がピタッと止まったからか一ノ瀬和也は猛アピールをする
「ね?、今がチャンスだよ?友達になったら楽じゃない?」
「…」
「もう、こんな事なくなるよ?」
「…じゃあ、あなたと友達になります」
「っしゃあ!!」
「それでは失礼します」
「あ、もう1ついい?」
「…何ですか」
「そんな嫌そうな顔しないでよ〜、連絡先教えて?」
俺はスマホを出し電話番号とメールアドレスを交換した
「よし!蓮くんありがとうね」
「これで、俺に纏わり付いてこないですか?」
「たぶん大丈夫!」
「それでは失礼します」
と俺は人気のないところへと行き風を浴びた
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