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相澤龍哉side
俺は午後から急に仕事が入った
『高坂組』の事でだ
相澤組と高坂組は敵対関係にある
早く相澤組の傘下に収めておきたいと思っていた
おそらくそれはあちらもだろう
高坂組の傘下になった組や交流のある組を片っ端から潰していた
高坂組も何か仕掛けてくるだろうとは思っていた
とりあえず、仕事は目処がついたので家に帰る
蓮がいない
まだバイトだろうかとも思ったが時計は11時半を指していた
バイトにしては遅い、部下に連絡を取ろうとした時にドアが開いた
そこにはずぶ濡れで血だらけの姿の蓮だった
しかも、よく見ると眼帯をつけていない
「!! 蓮!何があった?!」
「襲われました」
「誰にだ?」
「俺の父親と名乗る奴がバイト先に現れて、やり直そうとかなんとか言ってきました
そして、バイト先から一番近い公園に待ってると言って出て行きました
俺は一旦家に帰ったんですが、雨が降ってきたので心配になって公園に行ったんです
そしたら知らない強面の人たちに襲われました
返り討ちにしましたが」
と淡々と語った
蓮が強くてよかったが、蓮の様子がおかしい
「…怖かったか?」
「いえ、ただ龍哉さんと京介さんとの約束を破ってしまいました」
「約束なんていい!お前が無事でよかった」
たぶん父親に騙されて信じたから余計に喪失感があったのだろう
俺は安心させるように抱きしめた
「俺、相手の人たち殺したかもしれません」
「何人いたんだ?」
「…15人ほど」
アホか、大の大人が人を誘拐するのに使う数じゃねぇ
「人ひとり捕まえんのにそんなに居るか?」
「…どういうことですか?」
「たぶんそいつらは、相澤組と敵対してる組の奴らだ。
蓮は俺の弱みでもあるから捕虜として捕まえるつもりだっんだろ?父親でおびき寄せてな」
「俺、騙されたことにムカついて公園血の海にしてしまいました」
「もしかしてこの服の汚れ…これも返り血か?」
「おそらく」
恐らくってどんだけキレてたんだよ…
覚えてないって事だろ?ソレ
「よし、とりあえず蓮は風呂に入れ、俺は組の奴らに連絡を回しておくから」
たぶん高坂組の奴だろうがそいつらとっ捕まえて利用してやる
蓮は素直に風呂場に行った
「旭、俺だ…今から言う公園に部下を5人連れて行け」
『どうしたんだ?龍哉』
「蓮が襲われた」
『何?!』
「大丈夫だ、蓮が返り討ちにしたらしい…今そいつらたぶん死にかけてるから回収してこい」
『…っわかった!何処に行けばいい?』
「佐々木公園だ」
『わかった、終わり次第報告する』
「あぁ、頼んだ」
俺は電話を切った
…高坂、お前が誰のものに手つけたか思い知らせてやる
相澤龍哉side終わり
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