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もうどうでもいい
「よぉ、司…家ここら辺なの?」
と自分から司に話しかけ近寄る
いつもの俺と違った態度に司は驚いたが、すぐに口角を上げ俺の腰をグイッと引き、距離をゼロにした
「あぁ、そうだよ…蓮はどうしてここにいるの?」
俺は司を見上げ答えた
「知らない…テキトーに歩いてたら辿り着いた」
俺は立ち話が嫌になり、司の手を引いてベンチに座らせ、その上に正面で向き合うように俺も座った
司の首の後ろで腕を組み、正に抱きついてるような体勢になった
「ねぇ、何で司はさ、今日俺の眼帯とったりしたの?」
「……」
俺の行動、そして俺のこの発言に司は終始驚いてる様子だった
「蓮はさ、この体勢が好きなの?」
と逆に質問された
「え?…うん、そうかも」
と言うと、司は俺の腰に手を置きグイッとまた引き寄せた
「俺の目、気持ち悪いでしょ?だから眼帯してるんだよね…不快な思いさせないように」
「気持ち悪くはないよ…ただ、ひた隠しするから気になった」
「あと、紫外線に弱くて外に出るときはサングラスか眼帯しなきゃいけないんだよね」
「じゃあ、何で今眼帯外してるの?」
「だって、周りに人いないし、もう暗いから」
「そっか」
「ねぇ、司は俺のことが嫌いだから放課後もバッグ外に捨てたの?」
「…いや、違う。…だって蓮、俺のこと見てくれないじゃん」
「?…見てるじゃん今」
「違う、そうじゃなくて…蓮は俺を受け入れてないでしょ?」
…確かにそうかもしれない
「俺のものになってよ…蓮」
「え?…でも俺好きな人いるし…」
「…好きな人がいるのに、他の男と会ってていいの?」
「だって、家飛び出してきたし」
「え?…何で?」
「三階から飛び降りたから怒られたみたい」
「みたい?…え?怒られた理由もよくわかってないじゃんそれ」
「ねぇ、司なら怒る?」
「怒るよ、当たり前じゃん」
「なんで?迷惑かけてないし」
「迷惑とかじゃなくて、心配したからでしょ?」
「俺、謝るべきだったの?」
「うん、謝るべきだね」
「そっか、俺謝らなきゃいけなかったんだ」
「うん、そうだね…」
「俺、心配されたことないから…よくわかんなかった」
と何故か、司に相談してる形になった
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