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藤本京介side
珍しく海堂から電話がきた
「もしもしぃ?どうした?」
『あの、蓮くんが…』
「なにぃ?!蓮くんがどうした!」
とデジャブ感のする中で急いで相澤のマンションへと向かった
マンションに着くと凹んでいる様子の海堂と幸助がいた
「何があったんだ?」
「それが…」
と、ある程度の経緯がわかった
俺は眠る蓮くんの側に行き診察を始めた
熱が上がっているのがわかる
息も荒い…
まぁ、無神経な発言に対しては俺が注意をしておいたが蓮くんがこんなにも情緒が不安定だったことに驚いた
相澤が居ないとこれ程まで不安定なのか…
ふと蓮くんがギュッとうさぎを抱きしめた
それ以外にも何度も抱き締めた形跡があった
蓮くんは相澤が居ない不安と体調が悪い中で、どんな思いでこのうさぎを抱きしめて居たのだろう…
あげたばかりのうさぎは今もこうして蓮くんによって抱きしめられて居て、蓮くんが可愛く見えた
熱が高いので解熱剤を打っておいた
「おい、海堂…」
「はい」
「蓮くん今日何か飲み物飲んだ?」
「いえ、」
「…そうかー、脱水起こすかもしれないから…水か、スポーツドリンクを飲ませておいて」
「わかりました」
「あ、蓮くんが嫌がってもそれはきちんと飲ませてね?」
「…はい」
「あと、コレ。冷えピタ蓮くんに貼っておいてね?」
「はい」
「ご飯も食べやすいもの作ってくるりもちゃんと飲ませて、言葉も気をつけてね?今ものすごくデリケートだから」
「はい」
「じゃあ、俺は帰るわ」
「はい、ありがとうございます」
蓮くんに解熱剤を打つとスヤスヤと眠り、少し安心した
早く良くなってほしい…
俺はそんなことを思いながら家へと戻り仕事をした
藤本京介side終わり
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