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「蓮!…蓮しっかりしろ!」
ハッ
龍哉さんの声で目がさめる
「おい、大丈夫か?…魘されてたぞ?」
目の前にいるのは龍哉さん
「ハッ…ヒュッ…ハァッ…ハァッハァッ…ゲホッ」
呼吸がうまく出来ない
「蓮、落ち着け…ゆっくり呼吸しろ!」
「ハァッ!…ヒュッ…ゼェ…ゼェ…」
背中をさすられる
「嫌っ!…ヒュッ…ゼェ…ゼェ」
龍哉さんに嫌われる
もうやだ
龍哉さんに嫌われるくらいなら、死んだほうがマシだ
俺はベッドを抜け出し、風呂場へと行き
近くにあるカミソリで思いっきり腕を切って水で流す
「蓮!!、何やってるんだ!」
ドクドクと流れる血を見ながら
「俺、…ハァッ…龍哉さんに、ハァッ…嫌われる、くらいなら、ヒュッ…死んだって、いい…ゼェ…ゼェ」
そう言った
「やめろ!」
そう言って龍哉さんは水を止め、近くのタオルで俺の腕を止血した
俺を抱きしめる
「勝手に暴走するな…嫌いになんかなるわけねぇだろ?」
「ハァッ…俺、…ゼェ汚ない…触らないで…ゼェ」
と力が入らない手で龍哉さんの胸を押す
「蓮は汚くねぇよ…頼むからそんなこと言うな」
その一言を最後にグラっと視界が真っ暗になった
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