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「蓮くん偉いね、ちゃんと食べて」
と蛍さんが俺の食事の様子を見る
あー、もう食べるの疲れた
「…もう、要らないです」
「えー、まだ半分も食べてないでしょ?」
「要らない…」
俺は箸を置いて
プイッと背を向けた
「本当に食べれないの?じゃあ、報告するしかないなー…」
と蛍さんは携帯を出した
「っ!、食べますっ」
龍哉さんに報告されるのは嫌だ
龍哉さんに心配かけるし、疲れただけでまだ食べれる
俺は箸を取りまた食べ始めた
その様子を一ノ瀬と先輩はずっと見ていた
「なぁ、『報告』って誰に?」
「龍哉さん…」
「あぁ、蓮くんの『保護者』って言ってたね、なんで報告?」
「それは、蓮くんがあまりご飯を食べないからね、報告して欲しいって頼まれてるんだよね」
と蛍さんが言った
「海堂は、蓮の親と仲良いんだな」
「まぁ、そうだね」
と苦笑いの蛍さん
そんな会話を聞きながらご飯を食べていた俺は今度こそお腹いっぱいになり蛍さんのシャツをくいくいっと引っ張った
「ん?…あぁ、もう限界か…。頑張ったね、じゃあ残りは俺が食べるから蓮くんは休んでていいよ」
と声をかけられたので俺はコクンと頷いて蛍さんの膝に乗った
「ちょっ、蓮くんそこに座られると食べれないよ」
「やだ…眠い、ここがいい」
「もう、しょうがないな…」
と言いつつ、俺の背中をポンポンと摩るので俺は蛍さんの肩に頭を乗せ目を閉じた
「なんか、今日の蓮くん見たときないくらい甘えてるね」
と一ノ瀬がボソッと言った
「まぁ、さっきも安心するって言ってたから不安なんだろうね」
と蛍さんが俺の背中をさすりながらそう言った
俺はすでに夢の中で、短い昼休みが終わった
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