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「蓮はっ?…無事か?」
勢いよく扉を開ける
「うるさいっ…蓮くんが寝てるから静かにして」
と京介に頭を叩かれた
病室にはベッドで眠る蓮と佐野と京介がいた
「蓮の容体は?」
「結構ヤバい…何薬飲ませなかったの?」
「いや、昼寝をしていて飯食わせてなかった」
「本当に馬鹿なの?…ご飯食べさせなきゃ薬飲めないでしょ?それに蓮くんただでさえ細いのに食べさせなきゃもっと痩せちゃうでしょ?!」
「…悪かった」
「ちゃんと蓮くんの管理してあげてよね?」
「蓮くん、脱水起こしてて…意識今ないから。もう少し熱上がってたら本当にヤバかったから…ただでさえ体にストレス溜まってんのに…」
俺は蓮のそばに近寄り手を握った
意識がないからもちろん手には力が入ってはなく、ただ手すらも熱くなっていたのがわかった
蓮は綺麗な顔をして死んだように寝続けた
その光景は俺には結構くるものがあって、見てるだけで辛かった
「これで懲りだでしょ?…ちゃんと蓮くんのこと守ってやんなよ?」
「あぁ、…絶対に守る」
「熱下がんないから、解熱剤打っておいたからね…これでも少しは下がった方なんだから…後は蓮くんの意識が戻るまで待つしかないから」
「わかった…ありがとな」
「うん…それじゃあ俺奥にいるから」
「あぁ」
京介は引っ込んでった
「若、俺も廊下で待ってますね」
と言って佐野も行った
俺は蓮の手を握り、眠る蓮の姿を見ながら意識が戻るのを待った
相澤龍哉side終わり
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