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朝だ
目を覚ますとまだ眠ったままの龍哉さんが目の前にいる
好きだ
幾度となく溢れるこの感情
昔の自分だったらきっとわからないままだったのだろう
全部教えてくれたのは龍哉さんだ
「好き」
龍哉さんにくっつき頭を押し付ける
「朝から可愛いことするな、蓮は」
起きていたらしい
「蓮、おはよう」
「おはようございます」
起き上がろうと思い、手を着くとズキンッと痛みが走った
「い"っ」
「バカ…お前腕からした怪我してるんだぞ」
そういえば包帯で巻かれていたのを忘れてた
何箇所かは深く傷をつけたから傷口が開きやすくなっていた
龍哉さんに支えられて起き上がりベッドから降りようとすると足にも痛みが走った
「足も怪我してるから…」
龍哉さんに抱っこされリビングへと向かった
「痛いだろ?…だから、もう自分を傷つけんなよ?」
「はい」
今回の自傷行為は自分でも酷かったと認識した
これじゃあ、何もできない
自分が傷ついた時、自傷行為に走る癖をなんとかしなければ…
自分を抑えられるようにならないと…そう思った
「蓮…学校行くなよ?」
「はい」
「よし、じゃあ、飯にするか」
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