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佐々木の件はなんとか終わって、声が出たこともあり、久々にクラスの方へと顔を出した
夏だと言うのに俺は自傷行為の傷が深く、普通に歩けるようにはなったが、手足はまだ包帯で傷を覆っていた
もちろん今は夏服なので腕から指までの包帯は隠れない
その上俺は眼帯をしてるから、より中ニ病っぽいなと自分でそう思った
「蓮くん?…どうしたの?教室の前で立ち止まって」と蛍さんが俺の顔を覗くように屈んだ
「いや、包帯目立つなと今思って…」
「今更何言ってんの?…もし、何か言われたら俺が裏で殴っておくから気にしないで」
「いや、殴るのはやめましょう?」
「ま、いいから中に入ろう?」
「…はい」
ガラガラ…と扉を開け中に入った
案の定、俺を見てクラスメイトは固まり静まりかえった
気にしないふりをして席に着くが、視線に耐えられなくて蛍さんに抱きつき視線を感じないようにしていた
あー、落ち着く…
蛍さんの腕の中はホッとする
今日から試験を受けて、それが終われば夏休みだからそれまでの辛抱だ…早く試験よ終われと何度も念じた
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