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家に着いたのは午前8時だった
蓮は学校に行ったのか居なかった
念のためGPSで確認すると学校にいるようだった
もう一眠りでもするか
ベッドに潜り目を閉じた
蓮のいないベッドで寝るのはなんだか物足りなく感じた
午後1時になり本部で会議を始める
「今回集まってもらったのは、上田組と市川組が手を組んで組を潰そうとしてるという情報を入手したからだ」
「なんだそれ?本当なのか?」
「先月の半ばあたりから組の傘下に入ってる組がやられてる…情報を入手次第市川組は潰すことにする。また、上田組も厄介だから潰しておきたい」
「なるほど…」
「市川組周辺を調べとけ、このことは組内でも内密にするように」
『へい』
「上田組周辺の調査は旭に一任する」
『へい』
「以上だ、解散」
会議を終え、家へと帰ると携帯に着信があった
海堂?
「なんだ?何かあったか?」
『あの、学校に蓮くんの様子を見に行ったんですけど、蓮くん…体育でサッカーをしていたところボールがあたりなんだか意識がないようで、保健室から藤本さんの診療所へと連れてきたんですが…若に報告をと思いまして』
「そうか、今から行く」
『はい』
昨日蓮を1人にしてしまったからどんな顔出会えばいいのかわからない
急ぐか…
急いで車を走らせた
「相澤…」
「京介…蓮は?」
「…蓮くんは一度起きたんだけど、急に泣き出しちゃって、興奮したからか過呼吸気味になってまた眠っちゃった」
「…具合の方は?」
「蓮くん、ご飯も睡眠も一切取らずにいたみたいで…寝不足による貧血と熱があるみたい…昨日何があったの?」
「…」
「蓮くん、『ひとりにしないで』って泣いてたよ?」
京介は蓮を見つめながらそう言った
俺は蓮のそばに行き、蓮の手を握った
「蓮、ごめんな?もう1人にしないから」
すると蓮は眠りながら涙をこぼした
蓮が眼を覚ますまで側にいよう…
時々、蓮の眉がピクッとシワを作るがその都度言葉をかけ目を覚ますのを待った
相澤龍哉side終わり
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