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蛍の試験は保護される役と適役がいて
適役がいろんな形で保護される役を誘拐やら危害を加えようとする
それを蛍が護衛するという試験
誰1人たりとも指一本触れさせなければ合格ってやつだ
蛍には悪いが、俺はそれよりも如月さんとの一件で頭がいっぱいだった
蛍さんは見事に合格
「海堂、合格だ」
「ありがとうございますっ!」
俺も嬉しいはずなのに
全く喜べずにいた
『蓮くん…』
「っ」
蛍は合格したから俺の護衛に戻ることができた
「蓮くん、また俺に守らせてくだいっ」
「うん、よろしくお願いします」
平静を保ったふりをしてそう言った
…
家に着いた
色々あったのに頭は如月さんのことばっかり
俺は裏切ってしまったんだと
取り返しのつかないことをしたんだと
そう思うだけで胸が苦しかった
そして俺の電話が鳴る
「はい…」
『蓮くん、無事に海堂くん戻ってきて良かったね』
「っ」
どこまでコイツは知ってるんだ?
何故ついさっきわかったことが既に如月さんのところまで情報が回ってるんだ
顔色は悪く鳴るばかり
『もしかして…蓮くん…いや、何でもない〜、今日あのカフェに来れる?』
「え…」
無理だ
だって龍哉さん居るし
どう頑張っても抜け出すなんて…
『大丈夫、抜け出せるよ…待ってるからね』
ブチっと電話を切られてしまった
「蓮、ちょっと急に行かないといけない用ができた…出掛けてくる」
「あ、…はい」
「護衛は…なくても大丈夫だよな?寝とくか?」
「はい…あまり体調が良くないので寝ます」
そう言って寝室に行くそぶりをすると龍哉さんは家を出て行った
「はぁ」
いつからこんなに俺は最低になったんだ…
でも、如月さんのこと…ちゃんと俺が解決しないと、どんどんひどい状況になってしまいそうだ
それに、俺は裏切ってることがバレたら本当に捨てられる
ウサギのぬいぐるみを俺に見立てて家を出た
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