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鳴き声
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そろそろ昼食だろうと、中庭にいるルーナを迎えにいく。
中庭の隅でぺたんと座り、なにやらくすくすと笑う音と、もうひとつ『ニィニィ』と言う声が聞こえた。
後ろから覗きこむと、まだ生まれてまもない5匹の仔猫がルーナの脚の間でてこてこと歩いていた。
アルバートの影で気付き後ろを振り向く。
「あ、アル様…あの、ねこが」
「ああ。猫だな、しかしこんなところに居たのか?」
「は、はいっ…ここの影に、いました……
うふふっ、かわい…」
「……親猫は、いないのか」
「?おや…」
「あぁ、こいつらは小さいから親がいるはずだが……見当たらないな。」
すると、執務室からユージンが出てきた。
「おや?どうしたんです?
……これは……随分と小さいですねぇ。」
「親猫が見当たらない。と言うかよくここに侵入出来たな。」
この城は、騎士団により警備が厳重にされておりねずみ一匹入ることができない絶対防御なのだ。
よって、猫が、しかも仔猫がこの中庭にいることが不思議だった。
きっとここで産んで、何処かにいってしまったのか。
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