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二度目の結婚式なんです!
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あれから一週間。レオパルドは耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・
式を挙げるまでは清見と一線を越えずにとにかく我慢した。
そしてその間ありあまる情熱の全てを二人の式の準備につぎ込んでいた。
「なぁ清見、お前の故郷の風習も取り入れたい!お前の国ではどんな式をあげるんだ?」
「え・・と人によるんだけどな・・本来は紋付袴っていう民族衣装の一種を着て、神前で夫婦になることを誓うんだ。あとは外の国の風習を真似て、花嫁はウエディングドレスという真っ白なレースっぽいドレスを着て、花婿はモーニングを着たりする(そして俺は一回モーニングを着た・・・)」
実は清見は一度結婚をしたことがある。
相手はもちろん女性だが、その時は妻となる女性の希望で清見はモーニングを着て、
花嫁は今時めずらしい総レースの白いウエディングドレスを着ていた。
そんなこっともあって、わざわざ一度ケチがついた結婚式を思い出すようなことをすることもないだろう。
そう思っていた。
「むう、なぜ外つ国(とつくに)の風習を真似るんだ?」
「さぁ・・宗教や文化が好きとか、あるいは単に式の衣装が華やかだからドレスを着たり教会で式をあげたがるのかもな・・」
「・・清見はどっちがいいんだ?」
「俺は・・」
だが、この一週間熱烈な求愛を毎日受け続けていた清見は目の前の引く手あまたな男が、初婚であること、そして二人の式を本当に楽しみにしていることを知っている。
「そうだな・・俺は・・ドレスなんて柄じゃないから・・紋付袴のほうがいいかな・・」
だから、気がついたらポロっと自分の好みを漏らしていた。
「そうか!」
案の定レオパルドは心底嬉しそうに笑った。
初めて清見が式に対する希望を述べてくれた。前向きに自分との結婚式を考えてくれている。
そんな喜びに溢れた笑顔だった。
「・・・(可愛い)」
「?どうした清見・・・?」
レオパルドの努力の甲斐あって、二人の距離は着実に近くなってきていた。
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