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おしべとおしべ!
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レオパルドの、レッツ子作り発言に、清見は混乱していた・・
どのぐらい混乱したかというと、恥ずかしがるよりも前にこの国の在り方について不安を覚えるぐらい混乱をしていた。
子供を産んでほしいって・・・
それならなおさら若い・・とまではいかなくとも、少なくても女の嫁もらわなきゃだろ?
まさかとは思うが、この顔とこの体と、この地位でこいつまさかのチェリーじゃねぇだろうな・・
コウノトリが赤ん坊を運んでくるとかそんなことを信じているとでも!?
もしかしたら皇族は婚前交渉 ダメ!ゼッタイ!ってやつかもしれない。
ほら、勝手にそこらへんの女と子供作っちゃやばいからいっしょの布団で寝てはだめとかそういうこと言っちゃっているのかもしれねぇし・・
・・フォローしようとすればするほど・不安になってきたな・・
おしべとめしべの話からはじめるべきか?
いやいや待て待て今時それはねぇし、大体においてイメージがわかないだろうし、
無知ゆえの暴走で、しょっぱなからすげぇことやらかすかもしれんし・・・
ものの五分の間に無駄に思考がフル回転した。
どちらかといえば脳筋気味な傾向がある勇者清見であったが、そこはそれかつて結婚をしてみたり短い間とはいえ一般女性と家庭を持ったことがあるぐらいだ。
さすがに為せば成るぜ!レッツ愛の巣!などとレオパルドの冗談だか本気だかわからないトンデモ発言に流されるわけにはいかない。
そのぐらいの良識は持っていた。
だから・・
「レオパルド・・・落ち着いて聞くんだ・・・誰に聞いたか知らないが・・
こどもはコウノトリが運んでくるもんじゃなないんだぜ?」
言葉を選んでこう返すことしかできなかった。
その時の清見は、子供に「サンタさんなんて本当はいないの。プレゼントを買っているのはパパとママよ?」と言ってしまった鬼畜な親になったような気持だった。
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