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気持ちうらはら
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侍女たちの噂話を聞いて誤解した清見。
やはり自分のようなバツイチのオッサンが、初婚で男盛りのレオパルトの伴侶になるなんて間違っているのではないかと思い詰め始めていた。
実際、何度もやっぱり辞めた方がいいと言おうとしていたのだが…
その度に…
「なあ、清見俺たちのベッドはやっぱりキングサイズを二つくっつけよう」
だの、
「なあ清見、このベビードールお前に似合うと思うんだ。是非とも式の夜はこれを着てくれ!」
だのと
清見が恥ずかしくて真っ赤になってしまうようなことをタイムリーに口にするものだからなかなか話を切り出せないまま式の前日まで来てしまった。
こんなに迷うのは、レオパルドを傷つけたくないというはもちろんあるが、清見自身がレオパルドに惹かれ始めているからだった。
レオパルドの笑顔を思い出すと幸せなのに苦しい。
ワイルドで男らしさに満ちあふれた魅力的な男なのに、少年みたいにあけっぴろげに笑うレオパルド。
自分が身を引いたら、
きっとその脇には別な人間が立つことになるのだ。
そう考えると、清見の胸はツキンと痛む。
「でも、言わなくちゃな・・」
そして、その日の夜・・
意を決した清見はレオパルドの寝室を訪れた。
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