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18歳以上ですか?
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「こねぇーじゃねぇかよ!」
鈴木との電話から1時間は経ってるはずなのに一向に開く気配のない大きな門。
ベルとかボタンとか警備員の人とかがいるのかと思って門周辺を探りまくったが、ベルやボタンの機械は愚か人間の気配すらない。
そして、藤森にも鈴木にも電話が通じない。
あとは……
「門を飛び越えるしかねぇーよな……」
不法侵入なんて知らない。
俺は、大きな旅行バックとスクールバックを門の内側に投げ入れると、門から100m以上離れ勢いをつけて走った。
そして思いっきり飛ぶと門の頂点の所で一旦止まり、体勢を立て直してから降りた。
うん、とりあえず一言いうと腰がものすごく痛い。歳なのかな?いや、まだ16歳だし…それはないわ。
俺は、腰をさすりながらバックを拾うとおもむろに茂みの方に近づいた。
そこに居たのはカメラを構えた2人組の男子生徒だった。でも、普通の生徒ではない。なぜなら、1人は息荒いしもう1人は鼻血を大量に出血している。
「わぁー、バレてしもうた」
「竜くん、どうすだべか!?転校生にバレたべよ」
「そうやなぁ~とり、写真撮ろぉ~」
バシャバシャバシャ!
「それよりも、君らにお願いがあるんだけど……理事長室まで案内(アナイ)を頼みたい」
「あ、あない?」
「りゅ、竜くん!案内って事だべよ!」
「あぁ、おkおk!」
大丈夫か?
こんな所でカメラ構えてたし、こいつら二人共変わってんだな。
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