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「あぁ…と、はぁまぁ、寮について説明するな。寮館は8階建てで2~7階までの各階に100部屋完備している。寮長である井上がよく居るのは1階の管理室だが、部屋は6階にある。覚えておけ」
「8階…最上階はどのようになっているんですか?」
「8階は役員専用のルームになっている。俺様や生徒会役員、風紀の奴らの部屋がある」
ほぉ、役員職の生徒は8階に部屋を持っているのか。各階100部屋で8階は役員たちだけ……一人の部屋がどれ程大きいのか気になるな。
「あと、1階には管理室の他に受付ルームと日用雑貨の店などや、休憩室、医務室、事務室がある。困ったときは1階にくれば殆どが解決する」
確かに、スーパーや日用雑貨店があるし、医務室らしきところもある。本当にほとんど揃いそうだな。これなら、ここでの生活は困らないな。
「わかりました、ありがとうございます」
このあとは、部屋に戻って足りないものは買いに来よう。あと、父さんがいきなり体育祭くると言い始めた本当の理由を聞き出さなければ…あの人が可愛い息子のためだけに英国からこんな山奥まで来るはずがない。
「皇さん、難しい顔してどうされました?」
「あ、いや、やること山積みだなって思っただけだ」
「あぁ、ならば手伝いましょうか?今日は遅いですし、明日の放課後でも手伝いますよ?」
「本当か!?実家から結構な量の荷物持ってきたから、一人でやるのはかなり嫌だったんだ。サンキュー!!」
「はい、力がありそうな親衛隊何人かにも声をかけておきますね」
「おぉ、ありがとう。会長の親衛隊なのに悪いな」
「いえ、会長様も手伝う気満々のようですし…」
ほら、と言いながら柳が指を指した先には会長が作業用の手袋を買っている姿が目に入った。
いつのまにあんなところに……
「人数は多いに限る」
「はい、799室ですと元々は役員専用区画の部屋だったので、かなり広いですし一人では大変ですよ」
「え?」
「はい、役員と一般の生徒は元々同じ階だったんです。しかし、数十年前に当時の役員が一般生徒に襲われる事件があって、それで理事長のプライベート階だった8階を新たに役員区画にしたらしいですよ」
「へぇ、この学校も大変なんだな」
「何の話してたんだ?」
「柳と二人っきりの秘密です」
「え、は、はい!」
「うっ、俺様だってやきもちくらいは焼くぞ!」
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