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林道という男は思った以上にわかりやすい男だな。
「言いたいのは山々だけど残念、もうすぐ授業だ。今日昼を食べながらでも言うよ。俺も真実が気になるしな!」
その後、休み時間ごとに何かなにかと聞きに来たが教えてやらなかった。
「さぁ、お昼の時間だよ!早く、食堂に行こ!」
俺は林道に半分に引き摺られながら食堂に向かった。そして、席まで着くと座らされた。
「で、なんであそこで笑ったの?」
可愛いというよりは綺麗な顔に笑顔を浮かべて聞いてきた。しかし目が若干笑っていない。
「お前とお前の父さんの関係性に気づいたからだ。俺の周りは思った以上にゲイが多いらしい。しかも、近親相姦なんてやばくないか?」
「ふぅーん…どこで気づいたの?」
「簡単、声音だよ。人の声音で感情が分かるのなんて常識だろ?」
林道は父親の話をするとき、声音が嬉しそうだった。
「ふふっ、そうだね。あと、父さんの名誉のために言っとくけど、母さんは僕が小さい頃に死んでるし、告白は僕からだからね」
「まぁ、そうだろうな」
「あはっわかる?あと当たり前だけど…」
林道は普通の音量から少し声を小さくした。俺はと言うと、タブレットを見ながら今日の昼ごはんを選んでいた。
「sexは僕が挿れられる側だよ♡」
ガシャン!
「な、ななな!んな、情報まで俺は必要としていない!だ、大体それは不純行為だぞ。そういうものはもう少し厳粛と理性を保って行うものだ」
俺は落としたタブレットを拾って画面をスクロールして、お昼ご飯を選ぶフリをしながらパンク状態な頭の中身を整理した。
「………は?」
「父さんもお前もどうかしている!もう少しじゅ、純粋なお付き合いをしたらどうだ!そういうことは、色々な段階を踏んでからするものだ」
「……え?皇くんってまさか童貞じゃないよね?」
「っ!?///////」
林道の言葉に自分の顔が赤くなり、目から涙が出てきたのがわかった。
「ふふっ、見た目に削ぐわず可愛い反応するんだね」
「るっさい!」
俺は手で顔を覆った。
早く赤みよ引け、頭の思考回路も冷静に戻れ!早く早く早く!!!
「あっ!!一樹じゃねぇか!!お前も今ご飯か!?なんで顔隠してんだよ!」
一番会いたくないやつが来てしまったーーー!
マリモはそう言いながら俺の顔を覆っている手を掴んだ。この顔だけは見せてたまるか!
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