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「PLATINUMの海外進出を手伝ってくれないかなと思ってね」
『PLATINUM?私が気に入ってる日本ブランドだ』
クエダも気に入ってるのか!
これはもう何がなんでも存命させる。
『しかし、それは俺と待宮のご子息間で話し合っても意味の無いことだ。明日にでも、家のモニタールームを介して話したいな…』
「あっ!今、電話だけならぁ!!」
『そうだな。電話を繋げてもらえるか?』
「はい」
待宮さんは電話をかけると、すぐにスピーカーをタップした。規則正しい音が聞こえ、不機嫌そうな男の人の声が聞こえる。
『悪いが今は忙しい。先程も言ったがそんなにお前が気にすることじゃない。我らが北嶋に頼りすぎていたのが悪い』
「パパに聞いてほしい話がある」
待宮さんは丁寧にことの詳細を話し、待宮さんの父さんは唸りながらもその話を聞いていたが、皇という言葉を聞いたことにより、その唸りが無くなった。
「これでとりあえずは全部かな…」
『あぁ。そういうことで、明日にでも明後日にでも俺の家のモニタールームにて詳しい話をしましょう。日時はそちらに任せますよ。待宮先輩』
『助けてもらう身だ。先輩はやめなさい。清光』
むっ!?まさかの知り合い?
『俺が庶務だった時の会長だ。待宮さんには色々とお世話になったからな。俺が唯一、尊敬していた人物だよ』
何かを察したのか父さんが丁寧に教えてくれた。ん?待てよ。あの父さんが尊敬した人物?いるのか!?あの父さんにも尊敬する人物が?!
『ありがとう。それはそうと、そのモニタールームはどうすれば…少し待ってくれ。それはあそこにある資料を元に…これは?あぁ、新しい商品のサンプルか。容器のデザインをsexyとcuteをモチーフに2種類つくってみてくれ。それと、それは…』
しばらくかかりそうだな。
「そう言えば、クエダも体育祭来るんだよな?」
『あぁ、清光が来いと言うのでね』
「あ、そうだ。父さん、一応言っておくな。北嶋家は待宮さんの家に圧力をかけたんだけども、その前に理事長さんにも圧力をかけみたいだ」
『あぁ?全く…翔は不器用なのかなんなのか((ボソッ
まぁ、でも圧力とかやってくれるじゃん』
確か林道が言っていた北嶋蘭の父親の名前だったよな。
あっ…(察し)、そこでも知り合いなのか。
『すまない。今は色々と処理に追われていてな。それでモニタールームへは日曜、どうだ?』
『あぁ、では明日の20時はどうですか?』
『11時か。大丈夫だな…』
『11時?』
あっ、そっか。待宮さんは父さんが英国にいるって知らないのか。
「父さんは今、英国にいるんです。なので、対面して話したいときは日本の我が家のモニタールームと英国の我が家のモニタールームを使って話したり、会議を開いたりするんです」
『英国か…紳士のつける品格の高い香水を作るのもいいな。ネクタイ…いや、一式作ってみるのもいい。英国モデルとして、作ってみるか?色は黒ではなく、白系統を…いや、黒系統でもいいのが作れそうだ。何パターンか、作ってみるか!』
「パパ!今、お話し中だよォ!」
『む?あっ、あぁ…すまない!』
『あいも変わらないご様子ですね。
では、そういうことで明日の20時に我が家の屋敷にて今後のビジネスについて話しましょう』
『あぁ、わかった。明日、清光の屋敷に向かえばいいのか?』
『いえ、送迎はこちらの者にやらせます。一樹、手配はよろしくね』
「はぁーい」
『では、このあと所用があるので切りますね』
『一樹、また明日ね』
「うん…」
プツッと切れた電話に少し名残惜しさを覚えたが、明日スクリーン越しだけど会えるし良い方向に考えよう!
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