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子供の頃よく、琉兎は遊びに来ていた。公園とかだと、琉兎のアルビノが目立って普通に遊べないからだ。その時はまだ普通の家庭で、琉兎のお父さんも会社で働いていた。お母さんも専業主婦をしていた。
しかしある日からしばらく琉兎は来なくなり、久しぶりに来たかと思えば少しやつれていた。そのときは気にせずにいつも通り遊んだが、毎日来ていた琉兎は不定期に遊びに来るようになった。おかしいなとは思ったが、当時は丁度父さんの手伝いで海外に行くことも多くなり、そのまま疎遠となってしまった。
「でも、清光さんには色々とお世話になってたし、なんにも言わずにいなくなったのは謝らなくてはいけなかったね」
「大丈夫ですよ…。
琉兎の学校聞いてもいいですか?」
「東高校だよ…すぐそこの」
「はい。また来ます…そのときに色々とお話したいこともありますしね…」
「うん。気をつけてね…」
公園でわかれて車に戻った。
俺が借金を肩代わりしたことは何故か言い出せなかった。
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