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「いないな」
公園に人影はなく、公園自体狭く見回らずともここに人がいないことは確実だ。
仕方ない…アパートに行ってみるか。
「ゃっ……ぁ、!」
ビクッ!
微かに声が聞こえた。心做しか少し色っぽい声である。最近の俺はそういうことには察しがいい。これは……
子作り中だな。邪魔しては悪い、早々に立ち去ろう。
「ぁ、やらぁ、たす、け…」
そうそうに立ち去ろうとしたが、たすけ、その言葉にいても立ってもいられず、声のする公衆トイレの男子便所に入った。
そこには、3人の男に裸で辱められている琉兎の姿があった。顔にはたくさんの白い物体がかけられていて、手は虎ロープで結ばれている。そして、この特有の匂い。まさか!
「きぃーくん?」
「あぁ?んだ、お前…」
「これは純粋なお付き合いには見えないが?」
「何?お前も混ざりたいの?」
「いや、混ざりたい訳じゃないが…その……」
「あ?」
「清いお付き合いが大切で…その…セ、クスは早いんじゃないのかな?と思います…琉兎は未成年ですし…ね?」
「何?お前…童貞かよwww」
“どうてい”とは?
あ、道程か!高村光太郎の詩集の!!
「いや、俺は道程じゃないぞ。だいたい、(詩集なので)可笑しいんじゃないか?それはジョークかい?」
「てめぇ、馬鹿にしてんのか?」
「馬鹿にしている訳では無い。お前がいきなり、道程を出してきたからだろ!話の内容から可笑しいだろうが!」
「は?」
「あ?」
「「………」」
なんか、話が噛み合ってない気がするぞ?
「琉兎、これは合意の上での行為か?」
琉兎は男たちの顔を見ると、少し怯えたように頷いた。
「これが、合意の上での行為に見えるのならば、貴方の目は節穴ですね」
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