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体育祭 15
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「てめぇら何やってんだ…」
あーちゃんの低くて怒りのこもった声が室内に響く。
先輩達は呆気に取られた様子で手を止めた。
助けに来てくれた…
あーちゃんが来てくれたからもう大丈夫だ。
「あーちゃん…ありがと…」
僕は安心してそのまま意識を失った。
***
「梓馬君、佐藤君は大丈夫なの…って、梓馬君!?」
わたしは三浦君を落ち着かせた後梓馬君の後を急いで追いかけてきた訳だが、目の前の惨状に目を疑った。
保健室には傷だらけでら意識を失い倒れている男3人と意識を失った相手を殴り続ける梓馬君、それから服を乱れさせベッドで眠る佐藤君の姿があった。
「梓馬君、落ち着きなさい!」
「うるせぇ、こいつらぜってぇ許さねぇ…」
「梓馬君、今しなきゃいけないのは何!?佐藤君のそばにいてあげる事でしょ!」
「…あ………」
梓馬君は正気に戻りふらーっと佐藤君の元へ寄る。
「しのぶ…助けてやれなくてごめん」
梓馬君は佐藤君の唇にキスを落とす。
あらあら、やっぱり佐藤君の片思いじゃなかったみたい。
そろそろ邪魔者は退散しましょうかね。
「梓馬君、こいつらの処分はわたしに任せなさい。それからあなた達の担任には上手く伝えておくから佐藤君が目覚めたら帰っていいわよ。…じゃ、ごゆっくり。」
わたしは床に寝そべっているがたいのいい男3人を軽々と肩に担いで保健室の外に出た。
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