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放課後約束通り生徒会室に行くと涼さんとあーちゃんが待っていた。
「じゃあ勉強しよっか。分からないところがあったら聞いてね。」
涼さんに言われて教科書を開く。
僕の苦手な教科は英語だ。
…やっぱり難しい。
手がピタリと止まってしまう。
「涼さん、全然分かんない。」
「えーとここは…」
涼さんは空くんにつきっきりだ。
ってことは僕はあーちゃんに聞かなきゃダメなんだけど…
聞けない。
あーちゃんスパルタで怖いんだもん。
チラッとあーちゃんを見ると目があった。
「どっかわかんねーの?」
「う、うん。」
「見せて。」
「はい…」
「ここがこーでこーなって…」
あれ、意外と普通だ。
怖くない。
僕はうんうんと頷きながら必死に聞いた。
なんか少しだけ頭が良くなった気分。
「家帰ってからも勉強な。」
なんて言われてえーって文句は言ったけど実はあーちゃんと一緒にいる時間が増えるのが嬉しかったりした。
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