アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
出会い(坂原視点)
-
そもそもの話だ。痴漢をすることに意味はあるのだろうか。一方的にしているだけで、快感は得られるであろうが、肝心の愛なんて微塵も無い。そんな行為に意味などあるのだろうか。そんな事を思うのも、俺が今この瞬間その意味の無い行為をされているからである。
「ぐぅ、離せよくそ、ちんこ蹴りつけんぞおら」
「嫌だなぁ、君だって喜んでるでしょ」
「うるせぇ誰だって触られたら反応すんだよちんこ蹴りつけんぞおら」
やはり、これから神の代物を取りに行く身としてはそのビンビンしているナニを早くお納めいただきたい。
「もぅ、素直じゃないなぁ」
いやだからあれほど素直に嫌だと……
「あぅっ、あ、んとに、やめっ、速っ、」
「ほら、早くイッちゃいなよyou」
ジャパンのイケメンを担う男、略してジャニさんの様な煽りをされ、俺の怒りは更に高まる。
しかし貧弱すぎる力のせいで抵抗という抵抗が全くできやしない。
「んぁっ、ぁ、あっ、あぁ、
「すみませーん、その人ちょっと具合悪そうなんですけど、大丈夫ですか?」
達しそうになる直前、後ろから声をかけられた。
「んん?ああ、大丈夫だよ。この子は僕のつれだからね。最近若い人の中で流行ってるんでしょ?痴漢プレイ」
流行ってねーよ殺すぞ
「本当ですか?」
「いや、ち、ちがっ、
「つれだよねぇ?」
コミュ障な俺はどもりながらも一生懸命答えようとした、がその努力も虚しく痴漢にかき消された。
ここで、あっそうなんですかとこの美少年が言ったら俺は終わりだケツ穴が壊れてしまう
しかしこの美少年は引き下がらなかった、
「…おまわりさんの前でも同じこと言えますか?」
「…………ちっ、うるさい子供だな。関係ないよね?あっち行ってくれる?」
「ぬー…、これだから頭悪い人間は…。こんなやつほっといて行きましょ、先輩」
タイミング良く電車のドアが開くと、美少年が俺の腕を引っ張って電車の外へと連れ出してくれた。なんて優しいこの世の中捨てたもんじゃない。
すごーい、君は痴漢から人を助けれるフレンズなんだね!
「あ、あの、すいませんっ、ほんと、あの、すいません」
「いえいえ!勝手に電車から降ろしちゃってすみませんでした。…大丈夫、じゃないですよね」
「あ、や、あの、ここで降りるつもりだったから、ほんと、すいませんっ……、ありがとう、ございます……」
「いえいえ、…………あれ、もしかしてそのストラップ…」
「え、や、あの、はいからっていう……知ってます?」
「わーっ!知ってます知ってます、大好きですー!」
「えぇっ!ほんとですかっ?!あんま知ってる人いなくて……嬉しいです……」
説明しよう。はいから!! とは
4人の田舎の男子高校生が都会に憧れつつ、ゆったりのんびり過ごす日常コメディである。
作者二人が平仮名四文字に『!』を二つつければアニメっぽいだろ等とまさに外道の如く考えたニセタイトルである。反響によっては『はいから!!』も小説化するかもしれないのでコメントどしどし待ってます
「作画神なのにマイナーなんですよね…。僕、今からそれの初回限定盤ドラマCD取りに行くところなんですよ〜」
「まぁ腐女子層狙いすぎ乙って言われるくらいだからなぁ……
あっ、俺も行きます、予約してたの、取りに行かねぇと」
「純粋に見れば面白いのに勿体ないですよね…」
「そうですよね、腐女子だから腐ィルターかけて、ぽく見えてるんすよね」
「…もし、迷惑じゃなければご一緒しませんか…?語れる人が初めてで嬉しくて…」
何この子可愛い、あざとい。
俺の皆無な母性本能が……、この子恐ろしい子……。
「え、あ、いいんですかっ?俺も、俺も話したいです、」
断る理由もないし、語れる相手なんて本当に初めてだ。よし、一緒に行こう。
「本当ですか!やったぁ、ありがとうございますっ」
「え、じゃぁまず、予約の、取りに行きますか?」
「はいっ!おともします!」
これが俺、坂原桜と この美少年、時宮時雨くんとの出会いだった。
俺は彼をパーティに引き入れ、先ずは予約した商品を取りに行った。
「あ、その前にさっきの痴漢で元気になった俺の息子を、処理してきます…………」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 3