アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
気持ち
-
「どうですか?」
「お、おう……」
意外と高さがあり真っ直ぐ前を見ることができない。
するとそんな彼を見かねて希一は遠くへ指をさし彼処の景色凄く綺麗ですよと言った。
碧は恐る恐る姿勢を正し希一の指さす方に目をやると心がぱぁっと明るくなった。
馬の背から見る景色は遠くまで見渡せ、何だか自分が大きくなったようで心地よい。
「気持ちいいな……」
「でしょう?」
それと人をこんなに下に見るのは個人的に気持ちいい。
「少し歩いてみましょうか」
そう言うと希一は手綱を引っ張りゆっくり歩き出した。
ゆさゆさと揺れる動きはまた心地よい。
「初めて乗ったが結構揺れるな。
これでよく走ったりとか出来るな」
「そうですね~
走るのも最初は振り落とされそうで怖かったです」
「ふ~ん」
馬場を一周し馬から降りた。
初めてたが結構楽しめた。
多分希一と一緒と言うことも大きいのだろうが。
「碧さん、この子を撫でて褒めてあげてください。
あと声もかけてあげてください」
「ああ、良かったぞアサギリ」
馬の首をポンポンと撫でてあげる。
初めて触れてみてちょっと可愛いと思うようになった。
そろそろ戻らなければと馬術部を後にする。
するとそこに雫の姿があった。
「な、なんでお前が‼」
碧の焦った様子に口元がニッと動いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 96