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気持ちー3ー
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彼らが去ったあと希一は馬のアサギリを洗い場へと連れていき手入れをする。
「アサ、お疲れさま」
丁寧に手入れをしブラッシングをしていく。
「お疲れ、九条」
「佐久間部長!!お疲れさまです」
そこへ馬術部の部長、佐久間俊がやって来た。
彼は昨年馬術の大会で優勝した経験がある。
因みにαだ。
「それにしても君、会長に気に入られちゃって
大変だね」
「??気に入られ……なんですかそれ」
「あら?無自覚……
ははっ、あのナルシストでプライドの高い彼が
これじゃ形なしじゃん笑える」
「???」
何の話をしているのか分からず困っていると彼はそれともう一つ、と唇に人差し指を当てこういった。
「君、気づいてないようだけどフェロモン漏れてるから誰かに噛まれないうちに首輪でもつけといた方が良いよ」
「え、嘘‼」
「ほんと‼Ωはいつでも多少はフェロモン発してるからね。
まぁαにしか分かんないけど、ここはα多いからね」
気づかなかった。
父もそんなこと言ってたような気がするが忘れてしまった。
佐久間は笑ってまぁ頑張ってと言って行ってしまった。
碧が希一に気があることは端から見ていて明らかである。
なのに当の希一は全く気づいていない。
あの俺様気質で有名な彼が一年生相手に振り回されている。
これほどまでに面白いことがあるだろうか?
「ほんと、おもしれー
なぁユキチ」
そう、目の前の馬に話しかける佐久間。
馬のユキチは当然のごとく何のことか分からない様子だが……
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