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自分のことー3ー
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この日も陽介と夕食を食べる。
「ねぇ陽介、この後保健室に行きたいから着いてきてほしいんだけど」
「保健室?」
「うん、そろそろ発情期だから……
保健室までの道分かんないし……」
「ああ、そう言うこと……
いいぜ」
「ごめんね、ありがとう」
3ヶ月に一度やって来る発情期。
これは発情を抑制する注射で抑えることが出来るが自分で注射を打つことは出来ないので病院や保健室で打ってもらっている。
しかし希一はそれが憂鬱だった。
別に抑制剤で発情は抑えられるからそれはいい。
憂鬱なのは他に理由があった。
「失礼します」
「はい、どうぞ」
この学校には二人の養護教諭がいる。
一人は男性、もう一人は女性。
それぞれ同性の生徒を診ることとなっているから希一が来たのは男性の教諭のところ。
「どうしました?」
眼鏡をかけた優しそうな三十代後半位の男性。
「あの、発情抑制剤を……」
「ああ、君が九条希一君か。
話は聞いているよ。
さぁおいで」
先生は希一を椅子に座らせる。
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