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この感情はー2ー
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「お前が番うとしたら会長みたいな人はどう?」
彼からの質問は考えてもみなかったことで少し答えに詰まってしまう。
「う~ん……正直そう言うの考えたことなかった。
母さんはαの父さんと結婚して幸せそうだけどΩを受け入れてくれる人って少数でしょ?
自分もそうなれるとは限らないから。
取りあえずいい学校出て選択肢増やして、受け入れてくれる会社で働けたらそれでいいって……」
Ωへの風当たりの強さは身にしみてわかったから勉強してできることを増やして、ある程度の生活ができれば多くは望まない。
別に結婚できなくても静かに暮らせて行けたら……
そんな質素な幸せで構わない。
陽介は欲がなさすぎる彼にため息をついた。
希一はネガティブなことを除けばこんないい嫁なんていないだろうともったいなく思う。
「じゃあもし、お前と番になりたいと思うやつがいたらどうする?」
「え~そんなもの好きいるかな?
方向音痴で世間知らずな俺を誰が好きになるのさ」
「…………」
碧のことはあまり好かないが希一がこれでは同情心が芽生える。
碧が希一を恋愛対象として見てるのは明らか。
希一がそれに気づいていないのは見ていてちょっと焦れったくはある。
二人が付き合ってしまえば希一の自分なんてと言う感情は薄まるのだろうか?
それなら………
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