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束の間の休日ー2ー
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初めての電車に希一は興奮していた。
それにしても電車には沢山種類がある。
普通やら急行やら乗り場も複数あってよく分からない。
皆なんで迷わないのか不思議だ。
そう陽介に言うと笑って慣れだと言った。
そうこうしているうちに目的の駅に着いてそこから徒歩15分ほどで動物園に到着した。
希一は足早に進んでいく。
陽介は彼が迷子にならないようにと手をしっかりと握る。
なんだか幼子の保護者の気分だ。
「陽介ゾウだって」
「デカいな」
キラキラとした目で象を暫く見た後はキリンのエリアへ、その後鳥のエリアへとやって来た。
「孔雀だ!!
なんかさ、孔雀って碧さんみたいだよね。
華やかで綺麗」
「……そうだな」
確かに見た目は華やかだが中身は腹立つんだがなと心の中で呟く。
鳥を見た後地図を広げ現在地を確認する。
「ねぇ、ここ猛獣エリアだって!!
ここ行きたい」
「そうだな、ここからなら近いな。
じゃあ、はぐれないように、ほら」
陽介は手を差し出し希一の手を取る。
こうしているとまるで恋人だなとか思うが当の希一は全くその気は無いようで、さっきの動物可愛かったよね~とずっと語っている。
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