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進歩ー3ー
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そう言うことで日曜日の昼、二人の部屋へ碧と雫がお邪魔した。
「し、失礼する」
「どうぞ
適当に座っててください」
そう言われてソファへと腰掛ける。
陽介も希一の手伝いをしているようで彼に指示されながら鍋をかき混ぜている。
それがなんか嫉妬心から少しイラッと来た。
まぁしかし、希一の青と白のチェック柄のエプロンが見られたからよしとする。
「エプロン姿の希一様可愛いですね~
良妻になりそうじゃないですか?」
「………っ」
横を向くと雫がにやりと口角を上げて胡散臭い笑みを浮かべている。
「早くしないと誰かに取られちゃいますよ?」
「うるさいわかってる。
その前に順序というものがあるんだよ」
「順序ね~
ま、頑張ってください」
腹立ついい方の雫をよそ目に部屋を見渡すと先日陽介に取ってもらったという兎がベッドの上に乗っていた。
「あれ、お恥ずかしながら可愛くて一緒に寝てるんです」
「希一」
「できましたよカレー」
「ああ、ありがとう
と言うか一緒に寝てるって……」
「はい、なんか落ち着くんですよ」
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