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夏休みー2ー
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駐車場に行くと棗が車の前に立って待っていた。
「棗!!」
「希一様、お帰りなさいませ」
優しい笑顔で迎えてくれた棗。
陽介の存在に気付き会釈をする。
「えと、彼は村瀬陽介君。
同じクラスで同じ部屋なんだ。
いつも助けてくれて何でもやってくれてる」
「そうでしたか。
希一様と仲良くしてくださっているようでありがとうございます」
「いえ別に……」
少し照れた様子で陽介が挨拶する。
「じゃあ希一、またな」
「うん、またね」
別れの挨拶をして希一は車に乗り込んだ。
車の中からも名残惜しそうに手を振る。
そして車が走りだし見えなくなるまでずっと手を振っていた。
「いいご友人が出来たようですね」
「うん、凄く良くしてくれるんだ。
他にも仲良くしてくれる人いるし心配しなくても大丈夫だよ」
「そうですか
ならその事をご両親に一番に伝えてあげてください。
とても心配なさってたので」
そうして久しぶりに我が家へ帰ってきた。
「ただいま」
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