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夏休みー4ー
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そして母が昼食を用意してくれていた。
希一が帰ってくるとあって張り切って作ったらしい。
「はい、どうぞ」
「オムライスだ
いただきます」
久々に食べる母の手料理はとても美味しかった。
それとやっぱり自分はまだまだ。
彼の作る料理には適わないなと思った。
もっと練習して陽介や碧にもっと美味しいのを
食べてもらいたい。
そして夜になり父の秀一が帰ってきた。
「お帰り父さん」
「希一、お前もお帰り」
夕飯は3人揃って朔と希一が一緒に作った料理を食べる。
秀一も学校の様子を聞くから朔に話したことを彼にも話した。
「ねぇ碧さん知ってる?」
「碧?ああ、九条碧か。
お前と同じ学校で一つ上の……
それがどうした?」
「うん、碧さんにお世話になっててとても良くしてくれるから」
そう伝えると父は少し驚いた様子だった。
碧というと以前パーティで話題に上った奴だ。
希一の話だと彼が希一を血縁者なのだと話して
いろいろかばってくてたとか。
秀一の聞いた話だとそれはデマらしいがもみ消したんだろうと推測した。
しかしてっきり彼は希一を疎んでいると思ったがむしろ親しくしているようで意外だった。
だが一つ、それが彼の思惑である可能性も否定してはいけない。
養子になるため近づいた。
もしそうなら注意深く見る必要がある。
希一がもう傷つかないように………
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