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Kissing under the mistletoe(期間限定公開)
宿り木の下で2
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……お仕事の邪魔しちゃダメだって分かってるけど……。
雅紀はまた、そーっと暁の後ろ姿を見つめた。暁は完全に仕事に没頭している。
いつもうざいぐらいちょっかいをかけてくる暁が、今日は雅紀が話しかけても、ずっと上の空でパソコンにかじりついていた。まるで自分の存在を忘れてしまったみたいで……それが、ちょっと、寂しい……。
……ううん。暁さんは大事なお仕事中だし。終わるまで我慢我慢。
雅紀は自分に言い聞かせて、ヤドリギをじっと見つめた。
……でも……でも……ちょっとだけ。
雅紀はヤドリギを手に、暁に歩み寄ると
「ね、暁さん……」
「んーどしたー? あ。悪いな。ツリーの飾りつけ、1人でやらせちまって……もう少しで片付くか……ら……」
雅紀は暁の背後からかがみ込むと、手にしたヤドリギを頭上にかざしながら、暁の頬にちゅっとキスをした。
「え……」
暁は驚いて、雅紀の柔らかい唇が触れた頬を押さえて、ばっと振り返った。
……うわ。ちょっ、なに今のっ。俺、ちゅってされちまった?
雅紀は少し照れたように微笑んだ。
「ふふ。ヤドリギ、です」
……うわぁ……なになになんだよ~その可愛い顔っ。おまっ天使過ぎんだろっ。つーか、自分からチュウとか、どうした? これってデレ降臨か? いつものツンはどーした?
びっくりし過ぎて声も出ない暁に、雅紀はくるっと背を向けて
「昼間ね、藤堂からお歳暮が届いて、暁さんたちにもよろしくってメッセージと一緒に、これ、中に入ってたんです。ふふっ。藤堂さんって本当に、面白い人ですよね♪」
まるで何事もなかったように、楽しそうに話す雅紀に、暁はぼーっと見とれた。
……は? お次はまさかの放置?えーーデレたんじゃねーのかよ?! ちょっ、今のって……夢か? 夢なのか?
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