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車内では、真がちらちらとこちらを見てくるものの話しかけては来ない。
きっとさっきの態度で不安がらせてしまったのだろうがなにせ自分は運転中、なにかしてやることも出来ない。
四季と手を握り合っている真を見て、不快だった。
不快とは言い過ぎかもしれないがいい気はしない。
引き剥がす様に組を出てきてしまって少し後悔する。
真は俺のものではないのに、何勝手に所有物ヅラしてんだか…
運転しながら悶々と考えていると珍しく真から口を開いた。
「…どこ、行くんですか」
家以外にどこがあると言うんだろうか
「どこでもいいだろ。」
教えなかったのはわざとだ。
どこか行くと思えば家だったという餓鬼が引っかかりそうな小さいドッキリ。
真へのお仕置きはこれでいいか。
料理はどのみち力翔に教えてもらう事は出来ないだろうからやっぱ俺が教えるんだよな…簡単なものから教えてけばいいか、
少し、いや、かなり面倒だな…
そう思うのに真の面倒を見ながら笑うのもいいんじゃないかと思ってしまう。
そんな妄想を打ち切ったのは真の泣き声だった。
こいつ、泣き虫か…さっきも泣いてたくせに…
気付くもどう声をかけていいのやらわからない。
「俺、料理、今日は失敗した…
だけど、上手くなるから、時間欲しい、です…
料理以外も覚えるから、だから、捨てないで…
もう、戻りたくない…ッ、」
きっと、嘘なんか言ってない。
真に嫌だっていう感情があってよかったとさえ思っている。
だが、今言葉を選んで真を見て話すと事故にあいそうな為、黙って聞くしかない。
別に会話なんて造作もない事なのだが、余計なことを言って手を掴まれたりでもしたらハンドルを取れなくなる。
それは避けなければ…とただひたすら前を向く。
捨てないでと繰り返し吐いて泣いて縋る真は、可愛い。
悲しませたい訳では無いが、ぞくっとした。
「着いたぞ」
家の前に車を止めると、家はちゃんと覚えていたのか見るからに嬉しそうに車内から窓の外を凝視する。
「捨てるわけないだろ?お前が帰ってくるのはここだ。」
頭を乱暴に撫でて、車から降りる。
真も車から降りるが、目線はずっと玄関のまま。
早く入って安心させてやるか…
鍵を開け、先に真を入れてからドアを締めるとトンッと軽い衝撃のあと、唇に暖かい感触が伝わってきた。
…キス、されてんのか
気付くのに少し時間をかけてしまったが、目を軽く開けば顔を赤く染め必死に可愛いちゅっ、ちゅっ、とリップ音をならしてキスを止めどなくしている真が目に入った。
身長的に見下す形になるからか、物凄く色っぽい
「んッ…んっ…」
腰を抱き、真の唇を舌先でなぞってみた。
真はふるふる震えながらも気持ちいのかもっと、もっとと口を開ける。
そんな事されちゃ、我慢など出来るはずもない。
「ふっ…あっン…しの…さぁ…」
たっぷり味わったあと唇を離すと酸素をうまく吸えていなかったのか、真っ赤な顔で口をぱくぱくしてる真が目に入る。
「…篠田さん…勃ってる…」
息を整え終えたらしい真が次に見たのは俺の息子。
今までにない色気に男相手なのに反応してしまったらしい。
「お前がいきなりキスなんかするからだろ。
たっく…さっさと部屋入れ、ここ玄関だぞ…おい聞いてんのか」
一人で適当に処理しようと思っていれば真は俺の反応したものに軽く手を当て、ゆっくり屈み、目線をソレへと合わせた。
「多分、うまくやれると思うから、任せて…」
上目遣いで見上げられた真の顔は、さながら、発情期を迎えてるようだった。
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