アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-20 要side
-
「・・・よいっしょっ・・・」
本当に深く寝入っちゃったみたいで、
柔らかいタオルに石鹸をつけて体を拭いて、流して、お湯に浸けるなんて罪悪感があった。
でも、
「起きなかったね」
柴田と2人で細心の注意を払ったからか、時々眉をひそめることはあっても、目は一度も開かなかった。
温まって湯気を出す体を抱えて、脱衣所に膝をつく。
寝てても、これだけの傷だから痛いだろうに。
「・・・わ、」
柴田が冬用のバスローブを着せている間に、タオルで髪の毛の水分を絞っていると、
バスローブにくるまれたばかりの細い体が、抱き枕に抱きつくように、右腕に絡みついてきた。
・・・男だってわかっていても、めちゃくちゃ可愛い。
起きている時とは正反対で、体を預けてくるような感じさえした。
腕あたりに置かれた手にそっと手を重ねると、指先まで温かくなっていて安心する。
「手。止まってますよ」
「・・・え、あ、ごめん」
慌てて髪の毛を拭く動きを再開すると、
「・・・っ、けほっ」
そうたくんが、くぐもった咳をした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 29