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「・・・っ」
ーーー・・・ん?
それから、4時間ほど経ったぐらいか。
リビングで仕事をしていて、トイレに立ち上がった。
用を済ませて戻ろうと思った時、
わずかに物音が聞こえた気がして、寝室に向かう。
「そうたくん?」
ノックをしたら逆に怖がらせると思い、一度呼びかけてから扉を開けた。
「・・・!」
そうしたら、薄暗い室内に、
今にもベッドから落ちそうになっているそうたくんがいて
「お・・・っと」
考える間もなく、そうたくんの上半身を腕に収める。
「っ」
「危ない危ない」
どうも、この子はよく「落ちる」。
実際には落ちようと思っていないみたいだけど、
傷だらけなのに動こうとするから、危なっかしくて放っておけない。
腕を離そうと、乗り出した体を下げた時、
そうたくんが顔を上げた。
あ、鼻がぶつかr
「わあぁ!」
アクシデントを認識した瞬間、
この家では鳴り得ない音量の声が響き渡る。
と同時に、俺の腕が勢いよく押し返された。
「・・・・・・」
薄闇の中で、そうたくんの目が、
こちらに釘付けになっているのがわかる。
かなり、驚かせてしまった。
耳の奥に残る大声が、俺の不注意を物語る。
とりあえず状況を整理しようと、
立ち上がって距離をとった。
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