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しあわせな女の子
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「ママ、ボク大人になったら女の子になりたい」
「大人になったら、しあわせな女の子になりたいの」
いつものラブホテルにはいると、すぐにベッドの上でごろごろと抱き合って、ひとしきりちゅっちゅっとお互いにキスを落としあって、舌が抜けそうなほど彼に吸われて、彼の唇のまわりの髭がボクの鼻の下をさわさわとくすぐって、彼のタバコの匂いは大好きだけどタバコ味のキスはまずく、それでも、キスはやめられなくて。
ボクは甘えるように彼の下唇にちゅぱちゅぱと吸い付き、彼はボクに好きにさせながら、カチャカチャとベルトを緩めはじめた。ボクは察してキスをやめると体をずらし、彼の股間にうずくまった。彼がスーツのズボンを膝下まで下ろす。ボクは飛びつくようにシュミのいいぴったりしたブリーフ越しのおっきなおチンポに頬ずりした。
「大好き……佑(たすく)くん大好き……」
鼻にかかった声で彼の名前を呼べば、彼はボクの頭をなでて、ブリーフをずらし、バチンと太い竿を跳ね返らせてみせた。びきびきと血管の浮いたグロいおチンポ。ボクの大好きな大好きな恋人のおチンポ。カリのはった先っぽに透明の露が浮いてるのをボクはちゅるっと吸ってぺろりとなめた。
「まゆ……かわいいね」
彼はボクのお顔をかちんかちんのおチンポでピタピタ叩き、それがノックとばかりにボクはああーんとお口をあけた。彼の先っぽが入ってくる。
ボクの大好きな匂い。ボクの大好きな味。
ぺろぺろぺろ じゅぶじゅぶ じゅぼっじゅぼっ
少し馴らして、思い切り喉の奥におチンポを飲み込んだ。
ボクの口は性器だ。おまんこだ。
思い切り喉を開いて食道に誘うイメージで膣を作り、おチンポで擦ってもらう。
はじめておまんこにしてもらったのは、小学2年生の時。さきっぽしかくわえられなかったけど、あーんとあけっぱなしにしたお口におっきな大人のちんぽを出し入れされ、お口の中にびゅくびゅくと射精されて、ボクは勝手にそれをごくんと飲んでしまった。そして、美味しいって言ってしまった。もっと欲しいか?って聞かれて頷いて、もういちどあーんした。ボクにザーメンの生臭い味を覚えさせたのは、友達の(といっても家が近いだけでそんなに仲良くなかった)高校生になるおにいちゃんだった。
以来、ボクは「ぼくのおまんこ」でいろんな男の人のおチンポを咥えてきた。
だってボクは、ちいさいころから、女の子がなにをするのかを知っていた。ボクが寝たあとにおかあさんと恋人たちが何をしてるか知っていた。
「ママ、ボク大人になったら女の子になりたい」
ボクは女の子になりたかった。
おかあさんも、女の子が欲しかったと言って、ボクが着たいと言えばスカートを着せてくれた。リボンをつけてと言ったら髪をかわいく結んでくれて、お外ではまだ早いけどって鏡の前で一緒にお化粧してくれた。男の子が好きなのと言ったら、好きな子ができたらつれてらっしゃいと言ってくれた。
でも、おかあさんはボクが高校生になる頃に、たくさん薬をのんでそのまま死んでしまった。
ボクにはとても優しいおかあさんだったけど、重度の双極性障害があって周りはみんな長いこと手をやいていたらしい。おかあさんが死ぬ前に入院していた病院があげてくれたお葬式には、ほとんど会ったことのなかったおばあちゃんがきたけれど、ボクのことは好きになってくれなかった。
おかあさんの部屋から恋人や親戚や家族にあてた手紙が出てきた。ボクにもあった。がたがたと震えた子供のようなおかあさんの字。
ボクへの手紙には、しあわせな女の子になってね、と書いてあった。
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