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利騎side
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利騎『クソッ!!逃がすかよ!!!』
俺も八重を追いかけようとしたが、
要『どこへ行くの?僕を置いて』
俺の腕を掴み、足を止めさせた邪魔者がいた。
要は"いつもの"悪い顔をして、ニヤッと笑う。
コイツ…要とは幼馴染。
許嫁とか、巫山戯て言ったりするがそれは冗談で。
要は嘘をついて人を騙したり試すのが好きなやつ。
特に俺に近寄ってきたり、俺を好きな奴や俺が好きなやつを対象として。
俺に近寄ってくるやつが相応しいかどうか勝手に確かめているらしい。
なんの権限があってそんなことをしているか分からないけど、恐ろしい。
今は八重が標的なのは確かだけど…
利騎『離せ、殺すぞ』
要『わー、物騒だなぁ。遙君だっけ?可愛いね!
秋君とも仲良くなれそうだよ。』
川端にまでなにかするつもりか?
せっかく八重と距離が縮まったと思ったのにコイツのせいで更に開いてしまった。
もう嫌われてしまっただろうか…
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