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黒いピアス
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少しまた部屋の片付けをしていると、ピアスが落ちていた。
遙『ヒッ……こ、れ…』
このシンプルな黒いピアス。
これは、お父さんのものだったんだ。
暴れている時に落とした?
帰ってきた時、
床がまだ花瓶が破れて出てしまった水で
びしゃびしゃだったということは昨日のこと。
それなら落としたピアスを取りにここへ来るはず…
早く来るなら来てしまえば、当分は来る用がないので次の日には利騎君の家に泊まりに行ける。
だが、心の何処かでは来ないで欲しい…という思いが残っていて。
とても怖くなった。
もし機嫌が悪かったら、僕は生きてはいれるのだろうか?
震える体を抑えるために部屋の隅に縮みこまった。
そしてそのまま寝てしまったのだ。
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