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──僕の左目は生まれつき変な色をしていた。
母は僕のことを“バケモノ”という。
確かにそうだ。
この瞳のせいで小学生の頃はずっとイジメにあっていた。
父さんに捨てられ、母さんは僕を愛してはくれなかった。
誰も僕を必要としてくれなくて、どうしてこの世に生まれてしまったのかと、何度も自分を恨んだ。
でも、、1人だけ。
僕の存在を認めてくれる人がいた。
僕の瞳を綺麗だと言ってくれる人が。
その時の僕にはその人が全てで、、┈┈
でもそれも昔の話。
結局僕はその人にも捨てられてしまったのかもしれない。
ずっと僕と一緒にいてくれると約束を交わしたあの人も、僕の元を離れてしまった。
仕方ないのは分かってる。
でも、悲しかった。
苦しかった。
「 1人は、嫌だ。 」
ぽつりと呟いた僕の言葉は、誰にも聞かれないまま風に乗って消えてった。
すごく、矛盾してる。
人は怖い。人は怖いもの。
でも一人でいるのはもっと怖くて、辛くて、悲しいんだ。
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