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うさぎの形をしたリンゴ。
昔よくかずにぃが作ってくれたものだ。
かずにぃは昔から器用で、傷の手当とか、料理とか、勉強とか何でも簡単に出来ちゃう。
「 お待たせ」
キッチンから戻ってきたかずにぃの手には、うさぎの形をしたリンゴが5つ、皿の上に乗っていた。
かずにぃが楊枝にリンゴを刺して口元に持ってきたので、あー と口を開ける。
一口かじると甘い味が舌の上にふわっと広がった。
「 おいし┈┈」
久しぶりにゼリー以外の固形物を食べた気がする。
「 もう一つ食べるか?」
「 ┈┈も、お腹いっぱい」
「 そうか、じゃ薬飲んで寝るか。」
「 ┈┈ん。」
僕はかずにぃに渡された水と薬を飲んだ。
布団に入り横になる。
でも眠ることはしない。
「 眠れないのか?」
かずにぃの言葉に小さく僕は頷いた。
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