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「ああ…僕のせいで勃っちゃったんだ? 大丈夫、ちゃんと楽にしてあげるから」
「ちが…やめろ……!!」
「え? だって、苦しいでしょ?」
「ほっとけば治る、から……っ!」
しかし、奏英は俺の言葉を聞いていなかったかのように、ぐいと太腿を割り開いた。奏英の指が俺の自身を掠めると、その刺激で思わず小さな悲鳴が漏れてしまう。
「すぐ終わるから大丈夫だよ」
「っや、やだって……!」
湯船の中で身をよじるが、片手で脚を抑えられては何もできない。
そうしているうちに、奏英の手が俺の自身を掴んで上下に扱き出す。その動作に、たぷたぷとお湯が跳ね始めた。
「やめろっつー…、の…ッ…!」
俺の声と水音だけが、浴室に反響する。
しかし奏英が手を止める気配はなく、慣れた手つきでそこを擦り上げてきた。体が期待した刺激。じんわりと全身が熱に包まれ、恥ずかしさに体を縮こませる。
「気持ちいい…? 侑太郎」
耳元で囁かれ、唇が震えた。声を抑えることに必死で、文句を言う余裕もない。
奏英の手が次第に速くなっていって、呼吸が苦しくなってきた。
コイツやっぱりホモじゃねえのか、なんて思いながら、俺は奏英の手の中で果ててしまった。
「はッ……、ぁ……くそ…」
「いっぱい出たね、溜まってたの?」
「………あつ…い」
「ああ、ごめんね。のぼせちゃったよね」
出したおかげで、頭が急激に冷めていく。誘拐犯の手でイかされたなんて、恥ずかしくて警察にも言えない。
だが、奏英はまったく気にしていないようで、のぼせた俺をお姫様抱っこで湯船から引き上げて風呂場を出た。
奏英は、ぐったりした俺をタオルが引かれたソファに降ろして、バスタオルで体を拭き出す。
「……手だけでいいから…取って…」
「だーめ。ちゃんと僕が拭いてあげるから」
ああ、キツイ。ずっと腕を背中に回していると肩がこる。この俺を縛っている縄も水で緩むかと思ったら、更にキツくなって肌に食い込みやがるし。
頭をわしゃわしゃと拭かれると、まるで子供に戻ったみたいだ。それに、今気づいたがシャンプーが意外と良い香りがする。どこかで嗅いだ香りだ。
ああこれ、こいつの匂いだ。そりゃそうだよな。どこのメーカーなんだろ…。
「終わったよ」
ぼうっとする視界の中、奏英が俺の体を拭き終える。
それからタオルを俺の体にかけて、早々と風呂場へ向かった。しばらくして、シャワーの音が聞こえてくる。
どうやら、俺は裸で一人放置されたらしい。
「…まさか、突っ込む気じゃねぇだろうな」
それだけは勘弁してくれ、と思ったが、のぼせたせいか頭がズキズキして動く気にもなれずに、時間は過ぎていく。
バイト先に…監視カメラあったよな…。
あれで、俺が連れ去られたことはわかるよな……。
誰か、助けてくれ。
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